「口が開かない」は顎関節症かも?顎の不調は歯科にお早めにご相談を
こんにちは。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」 です。
食事をしているときや話をしている最中に、顎に痛みを感じたことはありませんか?
「口が開けにくい」「口を動かすと顎関節から音が鳴る」といった症状がある方は、顎関節症の疑いがあります。
2016(平成28)年の歯科疾患実態調査では、「口を大きく開け閉めしたときに、顎関節から音がする」と答えた方の割合は、男性よりも女性の方が高く、特に20〜40代の女性で多い傾向にありました。
また、「口を大きく開け閉めしたときに、痛みがある」のも、女性に多いことがわかっています。
特に20代前半の女性に多く、41.7%が顎関節からの音を気にしていて、13.9%が口を開け閉めしたときの痛みを感じていることがわかります。
( 参考:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査 結果の概要」表31顎関節の雑音を自覚する者の割合、表32顎関節に痛みを自覚する者の割合 より) >
顎の不調を感じたら、できるだけ早く歯科を受診することが大切です。
ここでは、顎関節症について、詳しくお話しします。
垣田 竜太郎 院長
東京都の歯科医院 2医院勤務
東京都の歯科口腔外科にて非常勤勤務
KAKITA DENTAL CLINIC開院
BEST OF MISS 2022 千葉大会審査員
医院名:KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック
所在地: 〒272-0034
千葉県市川市市川2丁目1−4 Wakoukai Bldg.2F
Contents
顎関節症とは
顎関節症とは、顎の関節や顎を動かす筋肉に何らかの異常が起こり、顎の痛みや不調があらわれる病気です。
顎関節症の症状
顎関節症の症状は、人によってさまざまですが、代表的なものが、次の3つです。
・口を開けると痛みがある(開口時痛)
顎関節や咀嚼筋(そしゃくきん)に負担がかかると、食べものを噛むときに痛みを感じます。
咀嚼筋の中でも、こめかみの近くにあって下顎を引き上げる働きを担っている「側頭筋」や、下顎の外側にあって食べものを噛み砕く働きをする「咬筋(こうきん)」に痛みが出ることが多いとされています。
・口が開きにくい(開口障害)
顎関節の中には、顎を動かすときにクッションのような役割の「関節円板」があり、この円板がズレると口が開けにくいと感じることがあります。
上下の前歯の間が4cm以上開くのが正常とされていますので、人差し指・中指・薬指の3本を縦にして口に入れてみて、「指が全部入らない」「入るけど痛みがある」といったときは、顎関節症の疑いがあります。
・顎関節で音がする(関節雑音)
関節円板がズレることで、口を開け閉めする際に「シャリシャリ」「カクカク」「ミシミシ」といった音がすることがあります。
音がしていても、痛みがなく口をしっかりと開けられるのであれば、治療する必要がない可能性もありますが、自己判断するのではなく、一度歯科を受診するのがおすすめです。
顎関節症の原因
顎関節症の原因は特定されておらず、さまざまな要因が重なって発症している可能性があります。
具体的には、
・顎の関節や筋肉が弱い
・ストレスによってお口周りの筋肉が緊張している
・顎を使いすぎている
・歯ぎしりをしている
・歯を強く食いしばる
・転倒や打撲によって関節が痛んでいる
・生まれつき顎の関節に問題がある
・姿勢が悪い
・頬の内側や唇を噛むクセがある
・左右どちらかで噛むクセがある
・ストレスを抱えている
といったことが要因と考えられています。
顎関節症かどうかセルフチェックしてみましょう
顎に違和感があっても、「これくらい大丈夫」と自己判断してしまうことがあります。
違和感があっても、すぐにおさまることもめずらしくないため、受診を先延ばしにしてしまうことも。
また、20〜40代の女性の場合、仕事や家事に追われて、通院時間の確保が難しい方もいらっしゃるでしょう。
けれども、次のような症状が1週間ほど続いているようであれば、できるだけ早く歯科を受診しましょう。
・硬いものを噛むと顎がだるくなる
・顎を動かすと痛みがある
・口を開け閉めすると痛みを感じる
・耳の前やこめかみが痛い
・りんごを丸かじりできない
・顎がひっかかったようになることがある
・口を開け閉めしたとき音が鳴る
・かみ合わせが変わったと感じる
・頭痛や肩こりが治らない
また、次のようなクセや習慣がある方は、顎関節症になるリスクが高いといえますので、改善に取り組みましょう。
・歯ぎしりを指摘された
・日中に無意識に歯を食いしばっていた
・左右のどちらかで噛むクセがある
・職場や家庭でストレスを感じている
・ぐっすり眠れない
顎関節症を放置しているとどうなる?
顎関節症をそのままにしていると、痛みや違和感が増します。
さらに進行すると、強い痛みが出て、食事や会話に支障をきたす恐れがあります。
顎の関節が変形すると、外科手術が必要になる場合もあるのです。
また、顎だけでなく、
・かみ合わせが悪化する
・顔面が歪む
・骨格が歪む
・頭、目、鼻、耳の痛み
・肩こりや腰痛を引き起こす
・手足がしびれる
・めまいが起こる
というように、全身の症状を引き起こす恐れがあります。
顎関節症の治療法
顎関節症と診断されれば、お一人お一人に合わせた治療をご提案します。
歯科医院での治療法
症状を緩和するために、マウスピースを使用した治療を行います。
お口の型取りをして、オーダーメイドのマウスピース「ナイトガード」を製作します。
ナイトガードを装着すれば、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりから顎関節や歯を守ることが可能です。
また、顎や首の筋肉の緊張を和らげながら、かみ合わせの修正や下顎頭や関節円板の位置を修正します。
悪い歯並びが原因となっている場合は、矯正治療をご提案します。
痛みが強いときは痛み止めを処方しますので、ガマンせずにお申し出ください。
生活習慣の改善
顎関節症は、生活習慣や日常的なクセが原因で発症していることがあります。
顎に負担をかけている生活習慣やクセを特定し、改善していくことが、顎関節症の治療や再発予防に必要不可欠です。
歯ぎしりや食いしばりは、体重の倍以上の強い力が特定の場所にかかり、歯や歯ぐき、そして顎に負担をかけます。
片方だけで噛むクセは、片側だけの筋肉や関節に負担がかかります。
歯ぎしりや食いしばりがクセになっている方や、食事の際に片方だけで噛むクセがある方は、できるだけ早く改善しましょう。
また、精神的なストレスが、日中の無意識のくいしばりや就寝中の歯ぎしり、筋肉の緊張を招いていることがありますので、心身ともにリラックスできる環境を整えることも大切です。
開口訓練
開口訓練とは、口を開ける練習です。
顎が引っかかっているように感じるときや、口を開けにくいとき、関節の動きをよくしたいときに行います。
また、筋肉に痛みがある場合は、筋肉のストレッチストとなり、筋肉の柔軟性が高まり、関節の可動域が広がります。
【開口訓練の方法】
1.親指を上顎の前歯に当て、人差指を下あごの前歯の縁に当てる
2.少しずつ力を加えながら、上下の歯を押し上げるように口を開く
これを1日数回、1回につき10回程度、無理のない範囲で行いましょう。
指で圧力をかけるように行うのが、効果がアップします。
顎関節症以外の顎の病気も診療します
顎の病気は顎関節症だけではありません。
当院では、次の病気の診療も行っています。
顎変形症
顎変形症とは、顎の骨の形に異常が認められる病気です。
「顎変形症」と「顎関節症」と名前が似ていますが、別の疾患です。
上下の顎の骨のバランスが、前後、左右、上下のさまざまな方向にズレることで発症します。
顎の骨がずれている場合は、輪郭に影響が出るだけではなく、咀嚼機能(そしゃくきのう)も低下します。
遺伝的な要素もありますが、歯並びを悪くするようなクセが原因となっている可能性も考えられます。
出っ歯や受け口などの症状が矯正治療でも改善できない場合は、外科の顎矯正手術を行う可能性もあります。
顎骨(がくこつ)骨髄炎
顎骨骨髄炎は、顎の骨に細菌が感染し、内部の神経にまで炎症が広がる疾患です。
むし歯や歯周病が重症化することが主な原因と考えられていますので、むし歯や歯周病は放置せずに、早期に治療を受けることが大切といえるのです。
顎骨骨髄炎になると、歯のぐらつき以外にも「高熱」「倦怠感(けんたいかん)」といった全身症状があらわれることがあります。
抗菌薬を服用することで症状の改善が期待できますので、その後に原因となった歯の治療を行います。
顎の違和感は「KAKITA DENTAL CLINIC」にご相談ください
顎の不調を感じたときは、歯科を受診しましょう。
歯科の中でも、歯科口腔外科を診療科目にあげている歯科医院を受診するのがおすすめです。
歯科口腔外科では、歯や歯ぐきだけでなく、顎・舌・粘膜などお口に関係するさまざまな症状の診断・治療を行います。
当院では、まずは気になる症状についておうかがいし、次に、口の開口量やレントゲンなどの検査を行い、顎関節の状態を的確に把握します。
カウンセリングの内容や検査結果をもとに、原因を特定し、どのように治療を進めていくかわかりやすくご説明しますので、気になることはどのようなことでもお聞かせください。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」は、JR市川駅より徒歩1分と電車で通いやすい歯科医院です。
土曜は17時・平日は19時まで診療しています(2024年3月現在)ので、お仕事帰りやお買い物の前後に、お気軽にお立ち寄りください。
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