【市川の歯医者】「歯が長くなったように見える」のはなぜ?歯周病で歯ぐきが下がる原因

「以前より歯が長くなったように見える」「歯の根元が見えてきた気がする」と感じたことはありませんか?
歯ぐきが下がると、見た目の変化だけでなく、歯がしみる、歯の根元がむし歯になりやすくなるなど、お口の中にさまざまな影響が生じることがあります。
ここでは、「歯が長くなったように見える」理由や歯ぐきが下がるおもな原因、歯ぐきを守るために日頃から気をつけたいポイントについてお話しします。
垣田 竜太郎 院長
鶴見大学歯学部 卒業東京都の歯科医院 2医院勤務
東京都の歯科口腔外科にて非常勤勤務
KAKITA DENTAL CLINIC開院
BEST OF MISS 2022 千葉大会審査員
医院名:KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック
所在地: 〒272-0034
千葉県市川市市川2丁目1−4 Wakoukai Bldg.2F
Contents
歯が長くなったように見える理由

歯が以前より長くなったように感じる場合、実際に歯が伸びたわけではなく、歯ぐきが下がっている可能性があります。
歯は、歯ぐきより上に見えている「歯冠」だけでできているわけではなく、歯ぐきに覆われている部分には、歯の根元にあたる「歯根」があります。
通常は歯ぐきによって覆われている部分が、何らかの原因で歯ぐきが下がると、歯根が見えるようになり、歯全体が長くなったように感じるのです。
歯ぐきが本来の位置よりも下がり、歯の根元に近い部分が露出する状態を「歯肉退縮」といいます。
以前は歯と歯ぐきの境目がそろっていたのに、いつの間にか歯の根元が見えるようになった場合には、歯肉退縮が起きている可能性があるため、注意が必要です。
歯肉退縮は、1本だけに起こることもあれば、複数の歯に起こることもあります。
歯ぐきが下がる程度にも個人差があり、見た目の変化として気がつく方もいますが、歯の根元が露出することで、冷たいものや歯ブラシが触れるとしみるようになり、初めて歯ぐきの変化に気づく場合もあります。
歯ぐきが下がるおもな原因

歯ぐきが下がる原因は、一つではありません。歯周病によって歯を支える組織に影響が及んでいる場合もあれば、歯磨きの方法やかみ合わせなどが関係している場合もあります。
そのため、「歯ぐきが下がったのは年齢のせい」と自己判断するのではなく、どのような原因が考えられるのかを確認することが大切です。
原因によって、歯ぐきを守るために気をつけたいことや必要な治療も異なりますので、「歯ぐきが下がる原因」を一つ一つ見ていきましょう。
歯周病
歯ぐきが下がる原因として、まず知っておきたいのが歯周病です。
歯周病は、「歯と歯ぐきの境目」に細菌がたまり、歯ぐきに炎症が起こる病気です。
初期段階では歯ぐきの腫れや出血などがみられますが、進行すると歯ぐきだけでなく、歯を支えている歯周組織にも影響が及びます。
歯周病によって歯を支える組織が失われると、歯ぐきが下がり、歯が長くなったように見えることがあります。
「歯が長くなったように見える」という変化がある場合には、歯周病の可能性も含めて、お口の状態を確認することが大切です。
強すぎるブラッシング
歯周病以外にも、毎日の歯磨きの仕方が関係しているケースもあります。
歯をきれいに磨こうとして、強い力で歯ブラシを当てていませんか?
強い力で歯ぐきを繰り返しこすると、歯ぐきに負担がかかり、歯ぐきが下がる原因になることがあります。
特に、歯ブラシを大きく動かしながら強く磨く習慣がある場合には注意が必要です。
歯磨きは「力を入れて磨くほどきれいになる」というものではなく、歯や歯ぐきに適した力で、汚れがたまりやすい場所を丁寧に磨くことが大切です。
歯並びやかみ合わせ
歯並びやかみ合わせも、歯ぐきの状態に関係することがあります。
歯の位置によっては、歯ぐきを支える骨の厚みが十分でない場合があります。
また、特定の歯に強い力がかかり続けるようなかみ合わせが、歯ぐきの状態に影響することもあるのです。
35歳以上の方を対象とした調査では、下顎の前歯の歯並びが大きく乱れている場合、歯並びの乱れが小さい場合と比べて、歯肉退縮が見られるリスクが12倍だったという報告もあります。
歯ぐきが下がっている部分がある場合には、歯磨きの仕方だけでなく、歯並びやかみ合わせなども含めてお口全体を確認することが大切です。
参考:J-STAGE 日本臨床歯科学会雑誌/8巻(2022)1号「矯正歯科治療を開始した中高年患者における下顎前歯叢生と歯肉退縮の関係について」p59より >
加齢による変化
年齢を重ねることも、歯ぐきの変化に関係する場合があります。
歯ぐきはコラーゲンを多く含む組織で、コラーゲンは歯ぐきの弾力やハリを保つ役割を担っています。
加齢に伴ってコラーゲンが減少することで、歯ぐきの弾力が失われ、歯肉退縮が起こりやすくなるのです。
実際に、歯肉退縮は高齢になるほど見られやすく、上顎よりも下顎の前歯に多く発生すると報告されています。
ただし、「年齢を重ねれば必ず歯ぐきが下がる」というわけではなく、歯周病の状態やこれまでの歯磨き習慣、歯並び、かみ合わせなど、さまざまな要因が重なって歯ぐきの状態が変化していくと考えられます。
歯ぐきが下がるとどのような影響がある?

歯ぐきが下がると、歯が長く見えるという見た目の変化だけでなく、お口の中にもいくつかの変化が起こることがあります。
歯がしみる「知覚過敏」になる可能性がある
歯ぐきが下がると、これまで歯ぐきに覆われていた歯の根元が露出することがあります。
歯の根元は、歯冠部分に比べて刺激を受けやすい部分です。
そのため、冷たい飲み物を口にしたときや、歯ブラシが歯の根元に触れたときなどに「キーン」とした痛みを感じることがあります。
このような症状は、「知覚過敏」と呼ばれます。
歯ぐきが下がって歯の根元が露出している場合には、知覚過敏が起こりやすくなるため注意が必要です。
歯の根元がむし歯になるリスクが高い
歯ぐきに覆われている部分と、歯ぐきから露出している部分では、歯の構造が異なります。
歯の根元は、歯冠部分の表面を覆っているエナメル質がないため、むし歯に対する抵抗力が比較的弱い部分です。
歯ぐきが下がって歯の根元が露出し、その部分にプラークなどの汚れが付着すると、根元のむし歯につながることがあります。
歯周病が進行する可能性がある
歯ぐきが下がる原因が歯周病の場合には、できるだけ早い治療が必要です。
なぜなら、歯周病が進行すると、歯ぐきだけでなく歯を支えている歯周組織にも影響が及ぶからです。
歯ぐきが下がったことに加えて、
・歯ぐきから出血する
・歯ぐきが腫れている
・口臭が気になる
・歯が動くように感じる
といった変化がある場合には、歯周病の状態を確認することが重要です。
歯ぐきが下がるのを防ぐために気をつけたいこと

一度下がった歯ぐきを元の状態に戻すことは簡単ではありません。
そのため、歯ぐきが下がる原因を把握し、これ以上下がらないように意識することが大切です。
歯ぐきに負担をかけない歯磨きを
歯を磨くときには、強い力をかけすぎないようにしましょう。
歯ブラシを歯に当てたときに、毛先が大きく開いてしまうほど力を入れる必要はなく、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシをやさしく当て、小刻みに動かすなど、歯ぐきに過度な負担をかけない磨き方を意識することが大切です。
歯間ブラシやデンタルフロスも活用する
歯ブラシだけでは、歯と歯の間にある汚れを十分に取り除くことが難しい場合があります。
実際に、歯ブラシだけでは、6割程度の汚れしか取り除くことができないのに対し、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで除去率が大幅に向上したという調査結果もあります。
ただし、歯間ブラシもサイズが合わないものを無理に使用すると、歯ぐきに負担をかけることがあります。
お口の状態に合った清掃用具を選び、適切な方法で継続して使用しましょう。
歯周病の早期発見につなげる
歯周病は、初期の段階では自覚症状が少ないことがあります。
痛くないから大丈夫なのではと思っていても、歯ぐきに炎症が起こっている場合があります。
歯ぐきの腫れや出血、歯が長くなったように見えるなど、いつもと違う変化がある場合には、歯周病の可能性も含めて状態を確認することが大切です。
定期的に歯科医院で歯ぐきや歯周組織の状態を確認することで、歯周病の早期発見や早期対応につながります。
かみ合わせや歯並びも確認する
歯ぐきが下がる原因には、歯磨きの仕方や歯周病だけでなく、歯並びやかみ合わせが関係している場合もあります。
特定の歯だけ歯ぐきが下がっている場合などには、その部分に負担がかかっていないかを確認することも大切です。
原因が複数重なっていることもあるため、歯ぐきだけを見るのではなく、お口全体の状態を確認することが必要です。
歯ぐきが下がったと感じたら歯科医院へ

「歯が長くなったように見える」という変化は、歯そのものが伸びたのではなく、歯ぐきが下がっているサインかもしれません。
歯ぐきが下がる原因には、歯周病をはじめ、強すぎるブラッシング、歯並びやかみ合わせ、加齢など、さまざまなものがあります。
原因によって適した対応も異なるため、「年齢のせいだから」「歯磨きのせいだろう」と自己判断するのではなく、歯ぐきの状態を確認することが大切です。
特に、歯ぐきが下がったことに加えて、歯ぐきから出血する、腫れている、冷たいものがしみる、歯の根元が見えてきたなどの症状がある場合には、一度歯科医院で相談しましょう。
歯ぐきの状態を確認し、必要に応じて歯周病の検査やお口の中の状態を確認することで、原因に合わせたケアや治療につなげることができます。
また、歯ぐきを守るためには、毎日の歯磨きだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使ったケア、定期的な歯科医院での検診も大切です。
歯ぐきは、歯を支える大切な組織です。
歯ぐきの状態や歯周病について気になることがある方は、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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