歯ぎしりや食いしばりの改善にも!歯科で行うボツリヌス治療とは?
こんにちは。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」 です。
「歯ぎしりが続いていて歯や顎が痛い……」「食いしばりが強くて歯が欠けた……」という方には、ボツリヌス治療をおすすめします。
ボツリヌス治療というと、美容のために行う治療というイメージをお持ちの方が多くいらっしゃるでしょう。
じつは、歯科でも、お口周りのさまざまなトラブルを改善するためのボツリヌス治療を行っています。
ここでは、歯科で行うボツリヌス治療について詳しくお話しします。
Contents
筋肉の緊張をやわらげるボツリヌス治療でお口の機能を改善
ボツリヌス治療では、ボツリヌス菌が作り出すタンパク質を筋肉に注射することで、神経から筋肉への情報伝達を穏やかにし、筋肉の運動を和らげることをめざします。
歯科だけでなく、脳卒中による後遺症の治療や眼科、皮膚科などさまざまな分野で用いられている治療法です。
歯科では、かみ合わせを整えたり歯や歯ぐきを守ったりする目的で、ボツリヌス治療を行います。
※歯科医院でのボトックス治療は、原則保険適用外となり、治療費用は全額自己負担です。
ボツリヌス治療の成分
ボツリヌス治療では、ボツリヌストキシン製剤を使った薬剤を筋肉に注射します。
ボツリヌストキシンはボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種です。
ボツリヌストキシンには、神経細胞が筋肉を動かすために放出する神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑える働きがあります。
アセチルコリンの分泌が阻害されることで、筋肉を収縮させるといった情報が筋肉に伝わりにくくなり、筋肉がリラックスした状態になるのです。
ボツリヌストキシン製剤には、いくつかの種類があり、アメリカ、イギリス、韓国などで作られています。
当院で使用しているボツリヌストキシン製剤は、純度99%のBotulax®です。
韓国のヒューゲル社製のボツリヌストキシン注射製剤で、日本をはじめ韓国、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、世界中で幅広く販売されています。
ボツリヌス治療の治療の流れ
当院では、次の流れでボツリヌス治療を行います。
【1】カウンセリング・検査・治療の説明
まずはカウンセリングで、お口周りのお悩みについておうかがいします。
噛む力や筋肉の状態などお口全体をすみずみまでチェックして、ボツリヌス治療が適用可能かどうかを診断します。
ボツリヌス治療が可能な場合は、メリットやデメリットをわかりやすく説明し、ご同意いただいてから治療を始めますので、わからないことがあればどのようなことでもご相談ください。
【2】ボツリヌストキシン注射
治療計画にご同意いただいたら、筋肉が緊張している部分にボツリヌスキトシンを注射します。
お口の内側には歯を支える骨(歯槽骨)があるため、口の外側の皮膚から注入します。
ボツリヌス治療では、ダウンタイムはありません。
傷口もわからないほどですので、治療後はそのまま日常生活を送っていただけます。
【3】定期検診・メンテナンス
治療後は定期的にメンテナンスにお越しください。
ボツリヌス治療の効果はどれくらい続く?
個人差はありますが、注射後2〜3日で、効果を感じ始める方が多いようです。
治療の効果は3〜6ヶ月ほど続くとされています。
治療を重ねるごとに効果が持続しやすくなるため、定期的に治療を続けるのがおすすめです。
ボツリヌス治療で期待できる効果
ボツリヌス治療は、気になる部分に薬剤を注射する治療法です。
薬剤の量は、咬筋の状態、歯の状態など、お口全体を診て投与量を決定します。
そのため、
・ダウンタイムがない
・数日で効果を実感できる
・全身への副作用がほとんどない
・施術時間が短い
・薬剤の量を調整できる
といった特徴があり、患者さまにとって負担の少ない治療で、効果を得ることが期待できます。
歯科で行うボツリヌス治療は、お口の機能を改善することを目的としています。
過度に緊張している筋肉にボツリヌス注射を行うことで、筋肉がゆるみ、かみ合わせのゆがみや顎関節症、食いしばりや歯ぎしりなどが改善されます。
歯ぎしりや食いしばりの改善
食いしばりや歯ぎしりは無意識のうちに行っているケースがほとんどですが、歯がすり減り、歯ぐきにダメージを与えることになるため、できるだけ早く治療を始めましょう。
歯ぎしりをしていると顎関節にも負担がかかり、顎関節症を発症するリスクが高まります。
さらに、歯ぎしりによって咬筋(こうきん)が過剰に働くことで、咬筋が肥大しエラが目立つようになるのです。
咬筋にボツリヌス注射を打つことで、咬筋の緊張がほぐれエラが目立ちにくくなります。
歯ぎしりや食いしばりも弱まるため、歯のすり減りや破折のリスクが低下し、肩こりや頭痛も改善されます。
歯ぎしりや食いしばりから歯を守るために、マウスピースを使用することもありますが、その場合、毎日就寝前にマウスピースを装着しなければならないことを負担に感じる方も少なくありません。
ボツリヌス治療では、咬筋に注射をすることで歯ぎしりや食いしばりの改善に期待ができ、毎日の負担が軽減されます。
顎関節症の緩和
「顎関節から音がする」「口が開きにくい」「口を閉じられない」「顎関節の周囲に痛みがある」といった不調や違和感がある方は、顎関節症を発症しているかもしれません。
顎関節症は、顎の関節を構成する骨や筋肉などの異常が原因とされています。
特に咬筋や側頭筋などの筋肉の異常が原因となっているタイプの顎関節症「顎関節症I型」には、ボツリヌス治療によって筋肉を緩ませることで改善が期待できます。
顎関節症はそのままにしていると、顎だけでなく顔や全身のゆがみの原因となる恐れがある病気です。
日々の生活で噛みにくさや顎の不調を感じている方は、顎関節症の可能性がありますので、歯科を受診して適切な治療を受けましょう。
ガミースマイルの改善
笑ったときに歯ぐきが目立つ状態を「ガミースマイル」とよびます。
上唇を上に挙げる筋肉が過度に緊張していると、唇が上がりすぎて笑ったときに歯ぐきが大きく露出することになるのです。
ガミースマイルの原因が筋肉にある場合は、ボツリヌス治療で改善される可能性があります。
口元や顎先にできるシワの改善
お顔にある表情筋が収縮すると、口の横や顎にシワが生じます。
特に、下唇を引き上げるときに働く「オトガイ筋」が緊張した状態が続くと、唇を閉じたときに梅干しのようなシワがあらわれるのです。
ボツリヌス製剤を表情筋に注射することで、筋肉の緊張がほぐれてシワが改善される効果が期待できます。
ボツリヌス治療のデメリット・注意点
ボツリヌス治療には、メリットだけでなくデメリットや注意していただきたい点があります。
痛みや内出血のリスクがある
薬剤で注射するため、針を刺す際の痛みを感じることがあります。
ただ、細い針を使ったり表面麻酔を行ったりと痛みを抑える方法はありますので、痛みに不安がある方はお気軽にご相談ください。
また、注射した部分が腫れることもあります。
数日で解消されるケースがほとんどですので、腫れがひどくなるようでしたら、すみやかに歯科を受診してください。
違和感が生じる
薬剤の広がり方によっては、周辺の筋肉の動きが抑えられることで、硬いものを噛みにくいと感じたり、話すときに違和感が生じたりすることがあります。
表情がこわばっているように感じることもありますが、一時的なもので時間の経過とともに元の状態に戻ります。
適用できないケースもある
薬剤に対してアレルギーをお持ちの方は治療を受けることはできません。
また、お薬を服用中の方や持病がある方は、必ずお申し出ください。
病気やお薬の内容によっては、治療を受けていただけないケースがあります。
妊娠中・授乳中の方も、治療を受けていただくことはできません。
治療後は安静にお過ごしいただく必要がある
ボツリヌス治療はダウンタイムがなく、治療後すぐに日常生活に戻ることができるのがメリットの一つです。
家事やデスクワークなどであれば、問題なく行っていただけます。
ただし、血行がよくなると内出血や腫れにつながる恐れがありますので、治療当日はできるだけ安静にお過ごしください。
長時間の入浴や激しい運動、飲酒は避けましょう。
また、患部を強く押したりマッサージしたりすると、薬剤がほかの部位に広がってしまう恐れがあります。
数日間は患部に強い力が加わらないように気を付けましょう。
ボツリヌス治療をご希望の方は「KAKITA DENTAL CLINIC」にご相談ください
お口は全身の健康へとつながります。
また、生活の質にも直結しています。
ボツリヌス治療は、かみ合わせを整えてお口の機能を改善させることに加えて、見た目のお悩みも解消し、健康的で美しい口元に整える治療です。
当院では、歯や歯ぐきの状態、かみ合わせ、顎の状態の改善をベースに、シワやエラ張りの改善などの効果を高められるよう、お一人お一人に合うボツリヌス治療をご提案しますので、どのようなことでもご相談ください。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」は、JR市川駅より徒歩1分と電車で通いやすい歯科医院です。
お仕事帰りやお買い物の前後に、お気軽にお立ち寄りください。
KAKITA DENTAL CLINICへのアクセスはこちらをごらんください >
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