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コラム|市川駅徒歩1分の歯科・歯医者【KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック】

Tel: 047-323-8418
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【市川の歯医者】ドライマウスの原因と対策について

こんにちは。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」 です。

 

「お口の中がネバネバして話しにくい」「口がかわいて飲み込みにくい」といったお悩みはありませんか?

 

2022年(令和4年)の歯科疾患実態調査では、歯や口の状態について気になることはありますかという質問に対して、「口がかわく」と答えた方は全体の6%で、年齢とともに増加傾向にあります。

 

参考:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査 結果の概要」表24より >

 

 

唾液が少なくなることでお口の中が乾燥する状態を「ドライマウス(口腔乾燥症)」といいます。
ドライマウスは女性に多いとされていますが、どこに相談すればいいのかわからずにお一人で悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ドライマウスの原因と対策についてお話しします。

 



垣田 竜太郎 院長
垣田 竜太郎 院長

垣田 竜太郎 院長

鶴見大学歯学部 卒業
東京都の歯科医院 2医院勤務
東京都の歯科口腔外科にて非常勤勤務
KAKITA DENTAL CLINIC開院
BEST OF MISS 2022 千葉大会審査員


医院名:KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック
所在地: 〒272-0034
千葉県市川市市川2丁目1−4 Wakoukai Bldg.2F



 

女性ホルモンやストレスも関係?「ドライマウス」になる原因


ドライマウスは、

・女性ホルモン分泌量の低下
・日常的なストレス
・生活習慣
・加齢

などが原因となり、唾液の分泌量が減ることで起こります。

 

エストロゲンの低下

女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は、唾液の分泌量と関係があります。
エストロゲンは思春期ごろから増え始め、30代でピークを迎え、更年期を迎えたころから減少しはじめます。
エストロゲンの受け取り口である「受容体」が唾液線や口腔粘液に多く存在していることから、エストロゲンが減少することで唾液が減ってお口の中が乾燥するのです。

 

ストレス

緊張すると口が乾いたという経験をお持ちの方も、多くいらっしゃるでしょう。
ストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れて唾液の分泌に影響をおよぼします。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分けられていて、それぞれが異なる働きを担っています。

 

一般的に、活動するときに働くのが「交感神経」で、休息するときに働くのが「副交感神経」です。
緊張などのストレスがかかると、「交感神経」の方が優位になります。
交感神経が唾液の中のタンパク質、副交感神経が水分の分泌を担っているため、交感神経が優位になると水分の少ないネバネバした唾液になるのです。

 

生活習慣

アルコールやカフェインの摂取や喫煙によっても、唾液の量が減ることがわかっています。
また、よく噛まない方や早食いの方も、唾液がしっかりと分泌されていない状態で食べものを飲み込む習慣になっているため注意が必要です。

 

加齢

年齢を重ねるとともにお口周りの筋肉が衰えて、咀嚼(そしゃく)回数が少なくなります。
また、歯を失う方も増加傾向にあります。
噛むことで唾液の分泌が促されるため、咀嚼力が衰えることで唾液の分泌量も少なくなるのです。

 

また、全身の筋肉が衰えることで姿勢が悪くなり、その結果、口呼吸が促されたり、お口が開いている時間が長くなったりと、お口の中が乾燥しやすい状態となります。

 

疾患または薬の影響

疾患や薬の副作用によって、唾液が減少するケースもあります。

・唾液腺に炎症が起こる「シェーグレン症候群」
・尿量が増加することで脱水状態になりやすくなる「糖尿病」
・口の麻痺や筋力の低下が起こる「脳血管障害」

などの病気が一例です。

 

また、

・降圧薬
・抗ヒスタミン薬
・抗てんかん薬
・抗うつ薬

などの薬を服用すると、副作用として唾液が減少する恐れがあります。

 

 

あなたは大丈夫?ドライマウスかどうかセルフチェックしてみましょう


ドライマウスになるとさまざまな症状があらわれますが、患者さんの中には症状に気付いていない方もいらっしゃいます。
次のような症状があれば、ドライマウスの可能性がありますので、できるだけ早い受診がおすすめです。

・食材によって飲み込みにくいものがある
・お口の中が乾燥している状態が続いている
・寝ているときに喉が渇いて目が覚める
・口の中がネバネバして話しにくい
・口臭が気になる
・舌がひび割れている
・喉が渇きやすくよく水を飲む
・顎の下が腫れている
・入れ歯で傷つきやすい

 

ドライマウスの代表的な症状をあげましたが、程度はお一人お一人で異なります。
ドライマウスをそのままにすることがないように、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。


 

 

ドライマウスをそのままにしているとどうなる?


ドライマウスをそのままにしていると、お口だけでなく全身の健康にも影響が出ます。

 

むし歯・歯周病・口臭リスクが高まる

唾液には、お口の中の汚れを洗い流す働きがあります。
そのため、唾液が少なくなることで、細菌が繁殖しやすくなり、むし歯・歯周病・口臭のリスクが高くなるのです。

 

舌痛症を発症する

ドライマウスが原因で、舌の先や縁などにヒリヒリとした痛みやしびれを感じる「舌痛症(ぜっつうしょう)」につながる恐れがあります。
唾液が少なくなることで、歯や食べたものなどの摩擦が強くなり舌が傷ついてしまうからです。
舌痛症の痛みやしびれの程度には個人差がありますが、ひどくなると日常生活に支障をきたす場合もあります。

 

味覚障害につながる

お口の中が乾燥している状態が続くと、舌に影響が出て味覚障害につながるリスクがあります。
味覚障害になると、食事を楽しめなくなったり、栄養に偏りがでたりと全身の健康にも影響をおよぼす恐れがあります。

 

口内炎ができやすくなる


唾液の分泌量が減少するとお口の中が乾燥して、口内炎ができやすくなります。
「お口の中を潤して保護する」のも、唾液の役割の一つです。
唾液が減ると粘膜は傷つきやすくなってしまいます。
また、唾液には、抗菌作用もあるため、唾液が少なくなることでお口の中の常在菌が増殖しやすい環境となります。

 

誤嚥性肺炎を起こすリスクが高まる


誤嚥性(ごえんせい)肺炎は、食べものや唾液などが気道に入ることで、お口の中の細菌が肺に入り込んで起こる肺炎です。
お口の中が乾燥している状態が続くと、歯周病菌やむし歯菌、肺炎球菌などの細菌が増殖します。
細菌が繁殖している状態で食べものや唾液があやまって気道に入ることになれば、細菌が肺に入り込む可能性は高まります。

 

 

ドライマウスの症状を改善するために

ドライマウスは程度にもよりますが、歯科医院での治療とご自身でのセルフケアを併用することで改善が期待できます。

 

歯科医院で行うこと

歯科医院では唾液の分泌量を測定し、患者さんのお話を伺いながら、ドライマウスの原因を特定します。
ドライマウスと診断されたら、お一人お一人の原因や症状に合わせて

・唾液腺のマッサージ
・薬や保湿ジェルの処方
・筋肉や舌の使い方のトレーニング
・生活習慣改善のためのアドバイス

などを行います。

 

ご自身でできる対策

歯科医院での処置や治療に加えて、日々の生活で次のことに注意しましょう。

 

・こまめに水分を摂取する


水分を多く摂取した方が、唾液を出しやすくなります。
一度にまとめて飲むよりは、こまめに摂ることのほうが大切です。
水分といっても、アルコールやカフェインは利尿作用があり、多く摂ることで水分不足になる恐れがありますので、できるだけ「水」を摂取するようにしましょう。

 

・食事の仕方や内容を見直す

しっかりと噛むことで唾液の分泌が促されます。
「1口30回」を合言葉に、しっかりと噛むことを心がけましょう。

・レモンや梅干しなどの酸味があるもの
・昆布や納豆など唾液促進物質が含まれているもの
・ナッツや根菜など噛み応えのあるもの

などは唾液の分泌を促す効果があるため、積極的に献立に組み込むのがおすすめです。

 

また、食事の際に水分をしっかりと摂ることも大切です。

 

・お口周りのマッサージやエクササイズ


歯科医院でお伝えしたお口周りのマッサージやエクササイズを実践しましょう。
唾液腺は大きく分けて3つあり、場所ごとにマッサージの方法は異なります。

 

耳の前あたりに存在している「耳下腺」には、やさしく円を描くように押して刺激を与えてください。
顎の下あたりに存在している「顎下腺」を刺激するためには、顎の骨の内側のやわらかい部分をやさしく押してください。
顎の内側あたりに存在している「舌下腺」は、顎の先の内側を押し上げるように親指で押して刺激を与えます。
唾液腺マッサージは、食事の前や就寝前に行うのがおすすめです。

 

また、唾液腺マッサージ以外にも、唇を突き出す動きや頬を膨らませる動きを繰り返すことでお口周りの筋肉を鍛えることができます。
舌を上下左右に動かすことで、舌の正しい動きを促すことができます。

 

・保湿剤の活用

ドライマウス対策用に、さまざまな種類の保湿剤が市販されています。
ジェルタイプやスプレータイプなどがありますので、どのタイプがいいかわからない場合はお気軽にご相談ください。

 

・タバコやカフェイン、アルコールの摂取を控える

唾液減少の原因となるタバコやカフェイン、アルコールの摂取量をコントロールすることも大切です。
摂取する量や回数を事前に決めておきましょう。

 

 

気になる症状があるときは「KAKITA DENTAL CLINIC」にご相談ください


ドライマウス自体は病気ではありませんが、そのままにしているとさまざまな病気やトラブルの原因となる可能性があります。

 

とはいえ、口臭のようなデリケートなお悩みは、人には相談しにくいと感じることもあるでしょう。
ドライマウスは女性に多い症状であり、女性ホルモンとの関係も深いため、「女性歯科医師に相談したい」という方が多くいらっしゃいます。
ドライマウスになる原因はお一人お一人によって異なるものです。
当院では、女性歯科医師が気になる症状やお悩みはもちろんのこと、ライフスタイルや全身の健康状態についてのお話もまじえながら、適切な対策をご提案します。

 

市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」は、市川駅直結のショッピングモール「シャポー市川・WESTエリア」の西口を出て右方向に徒歩30秒のところにあります。
通勤や通学、お買い物の途中にも立ち寄りやすいクリニックですので、お口のことで気になることがありましたら、お気軽にご来院ください。

 

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