【市川の歯科】20代30代も歯周病になる?歯周病予防で健康的な口元へ
こんにちは。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」 です。
歯周病は「シニア世代の病気」だから、「自分にはまだ関係ない」と感じていませんか?
年齢が上がるとともに、歯周病を発症する方の割合が高くなるのは事実です。
けれども、歯周病は年齢に関係なく誰にでも発症する可能性があり、10代で歯周病にかかる方もいらっしゃいます。
歯周病は一度かかると、治療後に再発するケースも多く、若いころから予防することが大切です。
一度かかると、治療後に再発するケースも多いのが現状です。
ここでは、若い方の歯周病リスクと予防のために大切なことについてお話しします。

垣田 竜太郎 院長
鶴見大学歯学部 卒業東京都の歯科医院 2医院勤務
東京都の歯科口腔外科にて非常勤勤務
KAKITA DENTAL CLINIC開院
BEST OF MISS 2022 千葉大会審査員
医院名:KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック
所在地: 〒272-0034
千葉県市川市市川2丁目1−4 Wakoukai Bldg.2F
Contents
30代の3人に1人が歯周病
歯周病は歯周病菌による感染症です。
年齢とともに、免疫機能が低下することで、細菌に対する抵抗力が弱まり発症リスクは高くなりますが、お口の中に歯周病菌がある限り、若い方でも発症する可能性はあります。
2022年(令和4年)の「歯科疾患実態調査」によると、25〜29歳の31.6%、30代では33%以上の方に、4mm以上の歯周ポケットが確認されています。
つまり、30代の3人に1人が、すでに歯周病にかかっているのです。
参考:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査 結果の概要」表19より >
歯周病が進行すると、口臭の問題が発生したり、歯ぐきが下がることで審美性も損なわれたりと、さまざまなトラブルの原因となります。
さらに、重症化すると最終的に歯を失う恐れがあり、30代で歯を失う可能性もゼロではありません。
10代〜30代の若年層は、「侵襲性歯周炎」という若年層特有の歯周病を発症する可能性もあります。
侵襲性歯周炎は、進行のスピードが速く、重症化しやすいのが特徴です。
歯周病菌による感染に加えて、遺伝的要因が関与していると考えられていて、歯垢(プラーク)の量に関係なく進行します。
前歯や奥歯の一部に局所的に発症するケースが多く、早期に適切な治療を受けないと、短期間で重症化する恐れがあり、注意が必要です。
「歯を失ったら入れ歯を入れればいい」とお考えの方もいらっしゃいますが、どんなに優れた治療でも天然の歯にはかなうものはないのが現状です。
できるだけ長くご自身の歯を維持できるように、今から歯周病予防に取り組みましょう。
歯周病リスクを高める生活習慣に気を付けましょう
歯周病は生活習慣病の一つです。
お口の中のお手入れの状態はもちろんですが、毎日の生活習慣が歯周病リスクを高めている可能性があります。
特に、若い世代の方に多い次のような生活習慣には注意が必要です。
・睡眠不足
睡眠時間が不足していると、免疫機能が低下し歯周病菌に対する防御力が弱まり、歯周病にかかるリスクが高くなります。
適正な睡眠時間には個人差がありますが、一つの目安として6時間以上の睡眠が推奨されています。
けれども2019年(令和元年)の「国民健康・栄養調査」によると、20代30代の約4割が、6時間以上の睡眠を確保できていませんでした。
参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023(案)」p11より >
仕事・育児・介護などの影響で、生活リズムに乱れが生じてきている以外にも、就寝時のスマートフォンの利用が睡眠不足の原因と考えられます。
睡眠時間が不足していると、免疫機能が低下し歯周病菌に対する防御力が弱まり、歯周病にかかるリスクが高くなります。
・歯ぎしり・食いしばり
食いしばりが増えると、歯や歯ぐきに過度な負担がかかり、歯周病の進行を早めることになります。
SNSをはじめとした情報化や、働き方の変化など、ストレスを感じている方は多く、2022年(令和4年)の「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況によると、仕事や職業生活におけるストレスを感じている方の割合は、20代で83%、30代で77%と、ほかの年代の方よりも高い割合でした。
参考:厚生労働省「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)の概況」第13表より >
また、かみ合わせの異常も歯ぎしりや食いしばりの原因となる恐れがあります。
歯ぎしりや食いしばりは無意識にしている方が多数です。
家族や友人から歯ぎしりを指摘されたら、歯科医院を受診して改善策を相談しましょう。
・偏った食生活
お仕事が不規則であったり、一人暮らしを始めたばかりだったりすると、コンビニやファストフード、インスタント食品などの偏った食事が中心になり、タンパク質・ビタミンCが不足し、糖質が過多になっている可能性があります。
歯周組織はコラーゲンでできています。
コラーゲンはタンパク質の一種なので、健康な歯ぐきを作るためにも、タンパク質をしっかりと摂りましょう。
ほかにも、歯周病によって壊されたコラーゲンを再生する働きがある「ビタミンC」なども健康な歯ぐき作りに効果的です。
また、糖分の摂りすぎには気を付けましょう。
歯周病菌は糖分をエサにして増殖するため、糖分の多い食生活を続けていると歯周病リスクは高くなります。
さらに、糖分の摂りすぎは糖尿病の原因の一つです。
糖尿病と歯周病は、相互に悪い影響を与え合う関係性ですので、糖分をコントロールしながら、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
もう一つ大切なことは、食事の際にしっかりと噛むことです。
和食中心の食事をしていたころと比べて、現代はすぐに食べられるやわらかい食べ物が増えています。
食事にかける時間も短くなり、噛む回数も少なくなっているのが現状です。
しっかり噛めば噛むほど唾液の分泌が促され、お口の中がキレイになり、むし歯や歯周病にかかるリスクが低くなります。
・定期検診を受ける習慣がない
若い世代は、定期的に歯科検診を受ける機会が少ない傾向にあります。
2022年(令和4年)の歯科疾患実態調査によると、ほかの年代にくらべて、20代30代の歯科検診を受診している方の割合が低いことがわかります。
特に、男性の受診率が低く、20〜24歳の男性の受診率は27.6%でした。
参考:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査 結果の概要」表26より >
お仕事や家事・育児などで忙しく、検診に行く時間を確保するのが難しい方もいらっしゃるでしょう。
けれども、定期検診にいくことで、
・歯周病を早期発見できる
・プロのクリーニングでお口の中がスッキリする
といったメリットが期待できます。
じつは、歯周病は初期の段階では自覚できる症状は、ほとんどありません。
症状が現れるころには重症化しているケースも多いため、特に気になるところがなくても、定期的にプロの目でチェックを受けることが大切です。
定期的にクリーニングを受けることで、むし歯や歯周病だけでなく口臭予防にもなります。
歯周病を予防するために心がけたいこと
歯周病は適切なケアで予防できる病気です。
予防ケアには、「毎日のセルフケア」と「定期的なプロケア」の2種類があり、併用することで効果的に予防することができます。
・毎日の丁寧なセルフケアが予防の基本
セルフケアで大切なことは、磨き残しを減らすことです。
お口の環境にもよりますが、磨き残しは食後数時間で歯垢(プラーク)となり、数日後には歯石となります。
歯石になると、歯磨きだけでは落とすことはできません。
そのため、「食べたら磨く」を徹底して、お口の中をキレイな状態に保つことが大切なのです。
特に、
・歯と歯の間
・奥歯のかみ合わせ
・歯と歯ぐきの境目
・前歯の裏側
は磨き残しが多くなる傾向にあります。
歯ブラシを細かく動かして、1本1本丁寧に磨きましょう。
また、歯ブラシ1本だけでは、落とせる汚れに限界があります。
特に、歯と歯の間の汚れは歯ブラシ1本では6割程度しか落とせないことがわかっています。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、汚れの除去率は8割程度まで高めることが可能です。
日中はお仕事などでゆっくりと時間を取れないという方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、夜寝る前の歯磨きでフロスや歯間ブラシを使うのがおすすめです。
お口のケア以外にも、生活習慣の見直しも大切です。
睡眠不足や偏った食事は、歯周病リスクを高めます。
できるだけストレスをためないように、規則正しい生活を送りましょう。
・プロのケアですみずみまで徹底的に
毎日丁寧に歯を磨いていても、すべての汚れを落とすことはできません。
歯科では、専門の器具や薬剤を使用して、歯磨きでは落とせない汚れを徹底的に除去します。
当院では、保険診療のクリーニングだけでなく、予防効果の高い自由診療のクリーニング「PMTC」を行っています。
PMTCは、デンタルフロスや歯間ブラシを使った清掃に加えて、ブラシやチップを先端に取り付けた器具とフッ素入りの研磨剤を使って、歯垢や歯石などの汚れを徹底的に落としてから、歯の表面をツルツルに研磨する処置です。
磨き上げてからフッ素を塗布することで、汚れや細菌が再付着しにくい状態をキープすることができます。
また、お一人お一人に合わせた歯の磨き方や、デンタルケアグッズの選び方のアドバイスも行っています。
「KAKITA DENTAL CLINIC」で歯周病予防に取り組みましょう
歯周病予防に取り組むことで、健康的で美しい口元を維持することができます。
早ければ早いほど、効果的に予防できますので、まずはお口のチェックにお越しください。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」は、市川駅直結のショッピングモール「シャポー市川・WESTエリア」の西口を出て右方向に徒歩30秒のところにあります。
むし歯や歯周病の治療はもちろんですが、ホワイトニングやセラミック治療など、機能性と審美性を両立させた治療をご提供しています。
通勤や通学、お買い物の途中にも立ち寄りやすいクリニックですので、お口のことで気になることがありましたら、お気軽にご来院ください。
KAKITA DENTAL CLINICへのアクセスはこちらをごらんください >
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