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コラム|市川駅徒歩1分の歯科・歯医者【KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック】

Tel: 047-323-8418
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【市川駅の歯医者】妊娠中の歯周病には要注意!妊娠前からお口のケアを

こんにちは。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」です。

 

妊娠中は歯周病になりやすいという話を聞いたことはありますか?
妊娠中は全身だけでなくお口の中にも、さまざまな変化が起こります。
健康なお口で出産の日を迎えるためには、妊娠前からお口のケアを行うことが大切です。
ここでは、妊娠中に歯周病にかかるリスクについてお話しします。

 

垣田 竜太郎 院長
垣田 竜太郎 院長

垣田 竜太郎 院長

鶴見大学歯学部 卒業
東京都の歯科医院 2医院勤務
東京都の歯科口腔外科にて非常勤勤務
KAKITA DENTAL CLINIC開院
BEST OF MISS 2022 千葉大会審査員


医院名:KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック
所在地: 〒272-0034
千葉県市川市市川2丁目1−4 Wakoukai Bldg.2F

 

 

妊娠中の歯周病がお腹の赤ちゃんに与える影響

妊娠中に歯周病が悪化すると、母体だけでなくお腹の赤ちゃんにも影響が出る恐れがあります。

妊娠性歯肉炎とは


妊娠が原因で起こる歯周病を、「妊娠性歯周病」とよびます。
妊娠したことでホルモンバランスが変化し、エストロゲンとプロゲステロンが増加します。
その結果、歯ぐきがプラーク(歯垢)に対して過敏に反応し、軽度のプラークの蓄積でも歯ぐきが腫れやすくなるのです。

 

初期のころは、自覚症状が少なく、歯ぐきの炎症に気付かないケースも少なくありません。
歯ぐきに次のような症状がある場合は、「妊娠性歯肉炎」を起こしている可能性があります。

・歯ぐきの色が赤くなっている
・歯ぐきがブヨブヨしている
・歯ぐきが膨らんでいる
・歯磨きをすると出血する

 

妊娠性歯周炎は、妊娠初期から中期にかけて起こりやすいとされています。
また、前歯の歯ぐきに起こりやすいとされていますが、奥歯の方に症状が出る方など、症状はさまざまです。
適切なお口のケアが行われていなければ、症状は悪化する可能性が高いため、何か気になる症状がある場合は、できるだけ早く歯科に相談するようにしましょう。

 

早産や低出生体重児の出産のリスク


妊娠性歯周炎になると、早産や低出生体重児出産のリスクを伴います。

 

歯ぐきに炎症が起こることで、炎症性物質「炎症性サイトカイン」が産出されます。
炎症性サイトカインが血管から体内に入り込み、全身の健康状態に影響をおよぼすことがわかっているのです。

 

中でも、妊娠中に血中の炎症サイトカイン濃度が上がると、子宮が収縮したり陣痛が発生したりする可能性があり、早産につながる恐れがあります。
早産とは、37週未満での出産です。
妊娠期の歯周病は早産だけでなく、2,500g未満の低出生体重児の出産とも関係があることがわかっています。
歯周病が原因となる早期・低出生体重児出産のリスクは、喫煙や飲酒、高齢出産とくらべてもはるかに高いとされています。

 

また、歯周病は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの合併症とも関連が指摘されており、母子ともにすこやかに認識を過ごすためには、歯周病に注意することが必要なのです。

 

 

妊娠中に歯周病になりやすい理由


日本では歯周病は国民病とされていて、多くの方が歯周病の症状を抱えています。
一般的に、年齢があがるとともに歯周病にかかる割合は高くなりますが、20代や30代でもかかることはあります。
また、妊娠中は次のような理由で、妊娠していない方にくらべて歯周病にかかる可能性が高くなるのです。

 

「つわり」でセルフケアが困難になる

個人差がありますが、妊娠初期に、吐き気や食欲不振の症状がでる「つわり」が始まることがあります。
お口の中に歯ブラシが入るだけで吐き気をもよおして、歯磨きができないといった方も、少なくありません。
歯磨きがうまくできない状態が続くと、お口の中が不衛生になり、むし歯や歯周病にかかるリスクが高まります。

 

つわりで思うように歯を磨けないときは、

・歯磨きの方法を変える
・歯ブラシや歯磨き粉を変える
・洗口剤やデンタルフロスを活用する

といった工夫がおすすめです。

 

歯ブラシはヘッドの小さいものを選び、こまめに動かしながら磨きましょう。
下を向きながら磨いたり、ながら磨きで気を紛らわせたりするのも効果的です。
毎食後、歯を磨くのが難しい場合は、体調のよい時間帯や寝る前にしっかりと磨くようにしましょう。
歯を磨けないときは洗口剤を使ってうがいをするだけでも、何もしないよりは効果が期待できます。
歯ブラシが無理なときでも、デンタルフロスなら使えるという方もいらっしゃいますので、デンタルフロスを積極的に活用して汚れを取り除くのもよいでしょう。

 

食事や間食の回数が増える

つわりの症状には個人差がありますが、空腹時に気分が悪くなるタイプの方は、こまめに食事をするようになります。
お口の中に食べものが入る回数が増えたり、食べものがお口の中に留まっている時間が長くなると、それだけむし歯や歯周病にかかるリスクは高くなります。
また、味覚が変化して、甘いものや酸っぱいものだけを欲するようになるタイプの方も、注意が必要です。

 

女性ホルモンの影響で口内環境が変化する

妊娠中は、ホルモンバランスが変化して唾液の量が少なくなります。
唾液には、お口の中の汚れを洗い流したり、細菌の動きを弱める役割があります。
その唾液の分泌量が低下すると、お口の中は細菌にとって居心地のよい状態となるのです。
妊娠中はこまめに水分を摂って、お口の中が乾燥しないように気を付けましょう。

 

 

妊娠前からお口のケアを始めましょう


妊娠中に歯周病になると、さまざまなリスクを抱えることになります。
岡山大学の研究によって、妊娠初期段階で歯周病があると、それ以降生まれるまで、胎児の推定体重は歯周病がない人の場合よりも低い値で推移することがわかりました。

 

つまり、妊娠がわかってから歯周病予防に取り組むのではなく、妊娠前から健康な歯周状態を維持することが、赤ちゃんのすこやかな成長につながる可能性があるのです。

 

歯周病予防は、難しいことではありません。
丁寧なセルフケアと定期的なプロケアを組み合わせることで、効果的に予防することができます。

参照:岡山大学PressRelease「妊娠初期段階での母体の歯周病が 出産まで継続して胎児の発育に影響を与える可能性を明らかに」より >

 

丁寧なセルフケア

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きです。
「食べたら磨く」を徹底して、お口の中に汚れを溜めないようにしましょう。
歯周病の直接的な原因は、歯垢(プラーク)です。
歯垢は歯と歯の間や、歯と歯ぐきのすき間に溜まりやすいことがわかっています。
歯垢が溜まりやすい部分は特に重点的に、時間をかけて磨くことが大切です。

 

また、歯ブラシ1本だけでは落とせる汚れに限りがあります。
特に、歯と歯の間の汚れは歯ブラシ1本だけでは、6割程度しか落とせないことがわかっています。
歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、汚れの除去率を8割程度まで上げることが可能です。

参考:神奈川県「今日から始めるすき間ケア」より >

 

日中は思うように時間が取れない方は、寝る前だけでも、歯間ケアを行う習慣を身につけましょう。

 

定期的なプロケア

毎日の歯磨きに加えて、定期的にプロのケアを受けることも大切です。
プロのケアというのは、歯科医院で行うクリーニングです。
歯科のクリーニングでは、専用の器具や薬剤を使用して、ご家庭での歯磨きでは取り除けない汚れを取り除きます。

 

歯垢のかたまりであるバイオフィルムや、歯垢が石のように硬くなった歯石は、歯磨きだけで除去することは困難です。
歯科医院では、お口の中をすみずみまでチェックしてから、汚れの状態に合わせたクリーニングをご提案します。

 

当院では、エアフローを使った特別なクリーニング「PMTC」を行っています。
「PMTC」とはProfessional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の略です。
専門の機器とフッ素入りの研磨剤を使って、歯垢や歯石などの汚れを徹底的に落としてから、歯の表面をツルツルに研磨することで、汚れが再付着しにくい状態に仕上げます。

 

さらに、エアフロー(パウダークリーニング)を使うことで、短時間で歯の着色汚れやお口の中全体の汚れを効率よく取り除くことが可能です。
通常のクリーニングでは、器具を使って歯の表面の汚れを取り除きますが、エアフローでは、微細なパウダーをジェット水流で吹き付け、歯の表面や歯間の汚れを落とします。
器具に触れることがないため、歯や歯ぐきに負担をかけることはなく、出血や痛みを伴うこともありません。
歯磨きでは落としにくいバイオフィルムや着色汚れの除去も可能で、健康的で美しい口元づくりにもすぐれた効果を発揮します。

 

 

歯周病予防は「KAKITA DENTAL CLINIC」へご相談ください


お母さんのお口の中の環境は、お腹の中の赤ちゃんの成長にも影響します。
妊娠初期はつわりなどがあり体調が不安定となり、歯医者に行くことが難しいという方も少なくありません。
また、妊娠後期になると、お腹が大きくなり、長時間診療台に座ることが難しくなるでしょう。

 

さらに出産後は、赤ちゃんのお世話などでご自身のお口のケアに思うように時間を取れない可能性があります。
健康なお口で出産の日を迎えるためにも、妊娠前からお口のケアを行いましょう。

 

妊娠後は、安定期に入ったら歯科検診にお越しください。
万が一むし歯や歯周病にかかっても、安定期であれば、ほとんどの治療を受けることが可能です。
つわりで歯を磨けないなど不安なことがありましたら、安定期に入る前でも、お気軽にご相談ください。

 

市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」は、市川駅直結のショッピングモール「シャポー市川・WESTエリア」の西口を出て右方向に徒歩30秒のところにあります。
通勤やお買い物の途中にも立ち寄っていただきやすく、出産後もご家族で通いやすいクリニックです。
歯周病予防だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療など、機能性と審美性を両立させた治療も行っていますので、お口に関することで気になることがあればどのようなことでもご相談ください。

 

KAKITA DENTAL CLINICへのアクセスはこちらをごらんください >