【市川の審美歯科】お口の中に古い銀歯はありませんか?歯科金属アレルギーについて
こんにちは。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」 です。
お口の中に銀歯はありますか?
銀歯がある方は、いつごろ入れたものかご存じでしょうか?
じつは、古い銀歯をそのままにしていると、銀歯が原因の金属アレルギーを発症する恐れがあるのです。
ある日突然、湿疹やかゆみがあらわれたけれど、原因がわからず困ってしまったという方もいらっしゃいます。
原因不明の体調不良が、お口の中の古くて小さな銀歯だと気付く方はほとんどいないでしょう。
金属アレルギーの症状は皮膚にあらわれる湿疹やかゆみだけでなく、全身にあらわれます。
ここでは、歯科金属アレルギーの影響と治療法についてお話しします。
垣田 竜太郎 院長
東京都の歯科医院 2医院勤務
東京都の歯科口腔外科にて非常勤勤務
KAKITA DENTAL CLINIC開院
BEST OF MISS 2022 千葉大会審査員
医院名:KAKITA DENTAL CLINIC/カキタデンタルクリニック
所在地: 〒272-0034
千葉県市川市市川2丁目1−4 Wakoukai Bldg.2F
Contents
金属アレルギーについて
人間の皮膚は金属に軽く触れたぐらいでは、アレルギー反応を起こすことはほとんどありません。
金属が汗や唾液などによって溶かされて「金属イオン」となり、皮膚のたんぱく質と結合することで、体に「異物」とみなされて拒絶反応が起こることで発症するのです。
金属アレルギーの症状とは
金属が原因となる金属アレルギーを発症すると、さまざまな症状があらわれます。
ほとんどの方がイメージするのが、じんましんなどの皮膚炎でしょう。
指輪やネックレスなどの貴金属に触れた部分の皮膚に、赤みやかゆみ、水疱が発生します。
けれども、金属アレルギーの症状は皮膚にだけあらわれるわけではありません。
直接触れていない部分にも、次のような症状があらわれることがあります。
・肩こり
・頭痛
・高血圧
・めまい
・イライラ
特に原因が思い当たらないように、このような症状がある場合は、金属アレルギーの可能性があります。
金属アレルギーの症状はすぐにあらわれず、許容範囲を超えてから発症するのが特徴です。
そのため、原因の特定がすぐにできないことがあります。
金属アレルギーの原因とは
原因となる金属は、水銀・ニッケル・コバルト・クロム・パラジウム・スズ・白金・亜鉛・銅など、さまざまで、お一人お一人で異なります。
肌に直接触れるアクセサリーだけが原因ではなく、ベルトなどの小物や調理器具、そして銀歯や矯正治療に使用する装置、入れ歯なども金属アレルギーの原因となるのです。
アクセサリーなどの貴金属が原因となる場合は、「接触性皮膚炎」となって皮膚に炎症を起こします。
一方、お口の中にある歯科治療で使用した金属素材が原因の場合、口内炎や歯肉炎といったお口の中のトラブルに加えて、全身に症状があらわれることがあります。
これを「全身性金属皮膚炎」とよび、
・掌蹠膿疱症(手足に膿がでる病気)
・汗疱状湿疹(手 足に水ぶくれができる病気)
・難治性のニキビ・アトピー性皮膚炎
といった症状が代表的です。
お口の中は高温多湿で金属にとって過酷な環境です。
そのような環境に長期間晒されると、金属が劣化し錆びて金属イオンとなって溶け出し、全身に回ります。
むし歯治療で使用した銀歯だけでなく、矯正治療で使用される矯正装置や入れ歯の金具にも金属が使われているため、金属アレルギーの原因となることがあります。
歯科金属アレルギーについて
むし歯が進行すると、感染部分を削って詰め物や被せ物で補う治療を行います。
以前は、保険の範囲内で治療を行う際は、強度のある「銀歯」を使用するのが一般的でした。
銀歯とよばれているのは、銀100%で作られたものではなく、銀50%前後、パラジウム、銅がそれぞれ20%含まれている「金銀パラジウム合金」で製作されています。
また、保険適用の部分入れ歯では、バネの部分に金属素材が使用されていたり、自由診療の入れ歯でも、床部分に金属を使用しているものもあったりと、金属アレルギーを発症する可能性があるのです。
パラジウム、ニッケル、コバルトは、金属アレルギーの原因となる物質ですので、長期間お口の中にあると金属アレルギー発症のリスクが高まるのです。
歯科診療に使われる金属
硬くて耐久性があるのが、一般的な金属の特徴です。
また、保険が適用されるので費用負担も軽くすみます。
けれども、銀歯はお口の中で目立ちやすく、健康面からも金属を使用しない方が増えています。
金銀パラジウム合金
むし歯が進行している場合、感染部分をすべて取り切った上で、削った部分を詰め物や被せ物で補います。
保険診療の詰め物や被せ物には、「金銀パラジウム合金」が使われています。
金銀パラジウム合金は、銀が48%、パラジウム20%、金、銅、その他の成分で構成されていて、金以外はアレルギーの原因物質となるのです。
そのためドイツなどの歯科先進国では、パラジウムを使うことは推奨されていません。
アマルガム
以前は、銀歯というと、パラジウム合金ではなくアマルガムが使用されていました。
アマルガムは水銀を含んでいるため、健康への影響が懸念されます。
健康や環境への影響や金属アレルギーの影響から、2016年に保険適用から外されたことで、現在は使用されていませんが、お口の中にアマルガムが残っている患者さまは一定数いらっしゃるでしょう。
コバルトクロム
矯正治療で使用するブラケットとワイヤーには、ニッケルやコバルト、クロムなどが含まれています。
また、入れ歯にはおもにコバルトクロムという合金が使われています。
コバルトクロムは強度が高いうえに軽く、お口の中で錆びにくいのが特徴です。
けれども、クロムやニッケルは、体内にある程度蓄積されると、金属アレルギーが起こることがあります。
歯科金属アレルギーの治療について
歯科金属アレルギー治療の基本は、アレルゲンを特定して排除することです。
まずは、アレルギーの原因となる金属を除去して金属を使用していない素材に交換する「メタルフリー治療」を行います。
金属素材の除去
金属製の詰め物や被せ物、差し歯、歯の土台などを除去します。
金属製のバネや床が使用されている義歯をお使いの方は、インプラント治療またはメタルフリーの入れ歯を新しく製作することをご検討ください。
中身は金属で、外から見える部分にのみセラミックを使用した被せ物「メタルボンド」も金属アレルギーを発症する可能性があります。
また、矯正治療を行っている方は、矯正装置の金属部分をメタルフリーの素材にすることで、金属アレルギーの発症を防ぐことができます。
メタルフリー素材による修復
むし歯治療で使用していた銀歯をメタルフリー素材に変える方法はいくつかあります。
プラスチックレジン
むし歯の範囲がせまい場合は、歯科用プラスチックであるレジンを使っての修復が可能です。
保険が適用されて費用面での負担も少なくすみますが、プラスチックは水分を吸収するため、時間の経過とともに変色します。
セラミック
セラミックは陶器を歯科用に強化した素材です。
金属を使用しないため、金属アレルギーの心配はありません。
審美性や耐久性にすぐれた素材で、天然の歯のような白さから、セラミックと歯との違いがほとんどわからないほど自然に仕上がります。
歯とぴったりとくっつくので、すき間ができにくく二次むし歯が起こりにくいのもセラミック治療のメリットの一つです。
保険が適用されないため、費用面での負担はありますが、セラミックにはいくつか種類がありますので、ご予算や仕上がりの希望に合わせてお選びいただくことが可能です。
当院では、
・e.max
・フルジルコニア
・ジルコニアボンド
といった素材をご用意しています。
ジルコニアは人工ダイヤモンドとよばれていて、際立つ白さと高い耐久性が特徴です。
金属よりも摩耗に強く、長くお使いいただけます。
内側から外側まですべてジルコニアを使用した「フルジルコニア」と、ジルコニアの上にセラミックを重ねてレイヤードさせることで自然な色味を再現できる「ジルコニアボンド」があります。
「e.max」は、ニケイ酸リチウムガラスセラミックでできた素材で透明感のある美しさが特徴です。
メタルフリーのセラミック治療をご希望の方は「KAKITA DENTAL CLINIC」にご相談ください
金属アレルギーは皮膚だけに症状が起きるわけではなく、肩こりや頭痛などさまざまな不調の原因となる可能性があります。
ある研究によると、歯科金属アレルギーと診断された患者のさまの中で、お口の中に症状があらわれるのはわずか2.3%で、ほとんどが全身にあらわれていることがわかりました。
参考:厚生労働省-資料6-1 歯科金属アレルギーと医科歯科連携(佐藤真奈美委員)より >
当院では、お口の中の金属が金属アレルギーの原因になっているかを調べた上で、メタルフリー治療をご提案します。
金属アレルギーを発症していない場合でも、銀歯をメタルフリー素材に交換する治療を行うことは可能ですので、お気軽にご相談ください。
セラミック治療は当院の得意とする分野です。
精密な仕上がりにこだわり、見た目はもちろんのこと、噛み心地や長期的な健康に配慮した治療を行います。
市川市の「KAKITA DENTAL CLINIC」は、JR市川駅より徒歩1分と電車で通いやすい歯科医院です。
お仕事帰りやお買い物の前後に、お気軽にお立ち寄りください。
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